- 手順
栃木で墓じまいをする手順と費用|行政手続き・業者選び・一人での進め方
「墓じまいをしたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
そんな方に向けて、この記事では栃木での墓じまいの全体の流れと具体的な手順を解説します。
子供が県外に住んでいて、お墓のことを一人で考えているという方も多いのではないでしょうか。手続きは複数のステップにまたがりますが、一つひとつは決して難しくありません。この記事を読めば「次に自分が何をすればよいか」が明確になります。
この記事でわかること:
- 墓じまいの全体の流れとステップ
- 栃木での行政手続き(改葬許可申請)の方法と必要書類
- 石材店・専門業者の選び方
- 一人で手続きする場合の対応可能な範囲
墓じまいの6ステップ
墓じまいの流れは大きく6つのステップで進みます。
| おこなうこと | 内容 | 目安時期 |
| ① 家族・親族で方針を決める | 改葬先の方向性・費用分担を明らかにする | 開始の6ヶ月前 |
| ② お寺に相談・閉眼供養を依頼する | 住職への連絡・日程調整をする(※寺院墓地の場合) | 開始の3〜6ヶ月前 |
| ③ 改葬先を決定する | 新しい納骨先と契約する | 開始の2〜3ヶ月前 |
| ④ 改葬許可申請 | 書類を揃えて自治体窓口へ | 開始の1〜2ヶ月前 |
| ⑤ 閉眼供養・石材撤去 | 撤去工事を行う | 当日 |
| ⑥遺骨の移動・納骨 | 新しい納骨先へ納める | 完了 |
まず全体像を把握しておくことで、今自分がどのステップにいるかが明確になり、焦らず進められます。
ステップ①:家族・親族で方針を決める
最初に決めておく3つのこと
墓じまいを始める前に、家族・親族の間で以下の3点を合意しておくことが大切です。
- 墓じまいをすることへの合意 お墓は先祖代々のものです。後々トラブルにならないよう、関係する親族全員に事前に相談しておきましょう。「事後報告」は関係を悪化させる原因になります。
- 遺骨の改葬先の方向性 永代供養墓・納骨堂・樹木葬・手元供養・海洋散骨など、どの方向性で進めるかをおおまかに決めておきます。
- 費用の分担 墓じまいの総費用の見積りをとります。見積りを元にm誰がどのくらい負担するかを事前に決めておくとスムーズです。
ステップ②:お寺に相談・閉眼供養を依頼する
お寺への相談のポイント
お寺への相談は工事の3〜6ヶ月前を目安に、可能な限り寺院を訪問してお伝えするのが丁寧です。
お寺とのやりとりについては、閉眼供養の流れ・離檀のマナー・離檀料など、詳細を別記事でくわしく解説しています。あわせてご参照ください。
墓じまいをするお墓が寺院墓地でなければ上記のステップは不要ですが、閉眼供養は同じように行う必要があります。
閉眼供養は必ず行う
閉眼供養(魂抜き)は、墓石を撤去する前に必ず行う儀式です。僧侶に読経していただき、お墓に宿った魂を抜く大切な儀式です。閉眼供養のお布施の金額は、1〜5万円程度が一般的な目安です。
ステップ③:改葬先を決定する
栃木で選べる主な改葬先
改葬先を確定させることが墓じまいの出発点になります。
改葬先が決まらないと役所への申請が進められません。また、全体でかかる費用を大きく左右するポイントでもあります。まずは改葬先をどんなところにするか考えましょう。
| 改葬先の種類 | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 永代供養墓 | 個別または合祀・宗派不問の場合もある | 10〜50万円程度 |
| 納骨堂 | 屋内にあり管理の手間がない | 30〜100万円程度 |
| 樹木葬 | 自然の中に埋葬され、継承不要のことが多い | 10〜50万円程度 |
| 手元供養 | 遺骨の一部を自宅で供養する | 数万円〜 |
| 海洋散骨 | 遺骨を海に撒いて供養する | 5〜30万円程度 |
「子供に管理の負担をかけたくない」という方には、その後の管理が不要の永代供養墓や樹木葬が人気です。
ステップ④:改葬許可申請を行う
申請先と担当窓口
改葬には、現在のお墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出する必要があります。
「改葬許可申請書」は各役所の窓口で入手できます(HPからダウンロードできる市区町村もあります)。事前に電話で確認してから訪問すると、二度手間を防げます。
必要書類チェックリスト
改葬の手続きに必要な書類は以下の3点です。
| 書類名 | 入手先 | ポイント |
| ①改葬許可申請書 | 現在のお墓がある自治体の役所 | 窓口またはHPでダウンロード |
| ②埋葬証明書 | 現在のお寺・霊園 | 寺院または管理者に依頼して発行してもらう |
| ③受入証明書 | 新しい納骨先 | 改葬先の施設に発行してもらう |
この3点を役所に提出すると、「改葬許可証」が発行されます。この改葬許可証を新しい納骨先に提出することで、納骨が完了します。
ステップ⑤:閉眼供養・石材撤去
石材店の選び方
墓石の撤去・処分は石材店に依頼します。自分では行えない工事のため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
石材店を選ぶポイント:
- お墓を建てた石材店や寺院の勧める石材店でなくても問題ない
- 対応地域や件数などの実績を確認する
- 複数社(2〜3社)から見積もりを取る(金額が大きく異なる場合がある)
- 見積書の内訳が明確かチェックする
石材店のほか、墓石の大きさや立地条件によっても墓じまいの費用は変わります。必ず事前に見積りを取得してから検討を進めましょう。
墓じまい当日の流れ
- 閉眼供養(僧侶が読経をおこなう)
- お墓の中のご遺骨を取り出す
- 墓石を解体・撤去
- 墓地を整地して返還 ※数日かかる場合もあります
- 遺骨を新しい納骨先へ移動・納骨
当日はお寺・石材店・ご家族など複数名が集まるため、事前に段取りをしっかり確認しておくとスムーズです。
ステップ⑥:遺骨の移動・納骨
改葬先に合わせた対応が必要
改葬先がどんなタイプか、また受入れ先の決まりなどによって、お墓から取り出した遺骨を移送する前に手順が必要となることがあります。
お墓から取り出したばかりの骨壺は土や雨水で汚れているため、水を抜いて乾燥させたり、新しい骨壺に移し替える工程が必要なケースもあります。樹木葬や散骨では遺骨をパウダー状に(粉骨)する場合もあるため、改葬先へあらかじめ確認しておくと安心です。
撤去工事をする墓じまい業者によっては、改葬先への移送や遺骨の適切な処理を行ってくれることもあります。自分で対応する範囲と業者が対応する範囲を事前に確認しておきましょう。
納骨当日
役所から発行された「改葬許可証」を施設に提出することで、正式に納骨が完了します。当日は施設のスタッフが案内してくれますが、服装は喪服でなく平服で対応できる施設が多いです。事前に確認しておきましょう。
納骨後、施設によっては「納骨式」として簡単な儀式を行ってくれる場合もあります。ご先祖様に新しい場所へ引越ししていただき、気持ちを区切る時間にもなります。
費用の総まとめ
墓じまいにかかる費用の全体像を把握しておきましょう。
| 費用の種類 | 目安 | 備考 |
| 閉眼供養のお布施 | 1〜5万円 | お寺・地域・宗派により異なる |
| 石材撤去・整地費用 | 10〜50万円 | 墓石の大きさや構造・立地により異なる |
| 行政手続き費用 | 数百円〜数千円 | 改葬許可申請の手数料 |
| 改葬先の費用 | 10〜100万円 | 選択肢によって大きく異なる |
| 合計目安 | 30〜80万円程度 | 改葬先次第でさらに変動あり |
専門業者に一括依頼する場合はこの範囲に含まれることが多いですが、お墓の条件や業者によって差があるため、必ず事前に見積もりを確認しましょう。
一人で進められる範囲はどこまでか
基本的な手続きは、一人でも進めることができます。
- お寺への相談・閉眼供養の手配:一人でOK
- 役所への改葬許可申請:一人でOK
- 石材店との打ち合わせ・見積もり:一人でOK
- 遺骨の移動・新しい納骨先への納骨:基本は一人でOK
ただし、体力的・精神的な負担は決して小さくありません。何十年も守ってきたお墓を閉じるという決断は、想像以上に心が疲れるものです。「無理をしない」ことを最優先に、難しいと感じた部分は迷わず専門業者に依頼してください。
墓じまい事業者に任せるメリットと費用感
「お寺との交渉も、書類の手配も、石材店の手配も、全部まとめてお願いしたい」という方には、墓じまい事業者への一括依頼が向いています。
墓じまい事業者に依頼するメリット
- 書類の準備をサポートしてもらえる
- 石材店の手配・立ち合いも任せられる
- 改葬先への遺骨の移動も依頼できる
- 遠方の子供などとも連携しながら進めてもらえる
費用の目安
墓じまいにかかるトータル費用(お布施・石材撤去・行政手続き・改葬先費用を含む)は、おおよそ30〜80万円程度が目安です。専門業者に一括依頼する場合は、この範囲に含まれることが多いですが、業者によって差があるため、必ず事前に見積もりを確認しましょう。
費用はかかりますが、精神的な安心感と時間の節約という面での価値は、多くの方が「依頼してよかった」とおっしゃいます。
よくある質問
Q. 墓じまいはいつでもできますか?
A. 季節を問わず行えますが、寺院が繁忙期となるお盆(8月)・お彼岸(3月・9月)・年末年始は避けた方が住職の都合を取りやすいです。春(4〜5月)か秋(10〜11月)が進めやすい時期です。
Q. 墓じまいの手続きはどのくらいの期間かかりますか?
A.実施を決意してから完了まで、スムーズに進んでも3〜6ヶ月程度が目安です。改葬先の選定や書類の準備に時間がかかることが多いため、「急いで来月までに」という進め方は避け、着実に準備をしましょう。
Q. 遺骨はどこに移せますか?
A. 永代供養墓・納骨堂・樹木葬・手元供養・海洋散骨など、さまざまな選択肢があります。「子供に負担をかけたくない」という方には、管理不要の永代供養墓や樹木葬が人気です。
まとめ|栃木での墓じまい、まず改葬先を検討することから
- 墓じまいは6つのステップで進む。まず改葬先を決めることが大切
- 行政手続きには「①改葬許可申請書」「②埋葬証明書」「③受入証明書」の3つが必要
- 業者選びはお墓を建てた石材店や寺院の勧める石材店でなくても問題ない
- 一人でも進められるが、難しければ専門業者への一括依頼も有効
「お墓をそのままにしておけない」というその気持ちは、ご先祖様への深い敬意の表れでもあります。難しく考えすぎず、まずは家族で方針を話し合うことから始めてみてください。
あんしんお墓の窓口では、墓じまいのご相談をいつでも承っております。「まずは費用だけ聞いてみたい」「手続きの流れを確認したい」など、簡単なご質問からお気軽にどうぞ。専門スタッフが丁寧にお話を伺い、お一人おひとりの状況に合わせてご説明いたします。